昨年は、4月から新型コロナ感染拡大防止のため「緊急事態宣言」が出され、「県境を越えての移動の自粛」が求められたことに端を発し、尾瀬などの国立公園内は入山自粛が求められました。おまけに、4月、5月も気温の高い日が続いたことから、「水芭蕉」は、平年より10日以上早く見ごろとなったとのことでした?
「今年は、ぜひ水芭蕉を!」と思い準備を進め、環境省インターネット自然研究所のライブカメラを注視していました!尾瀬沼畔大江湿原の雪解けは、平年より10日ほど早い5月10日前後と、過去10年の間で雪解けが異常に早かった2016年及び2018年に次ぐ早さでした!この両年は、尾瀬ヶ原での水芭蕉は5月末には見頃を終えていました?
5月12日には、山の鼻ビジターセンターが「業務」を始め、現地の写真も見ることができるようになりました!こうして 弊所では、2021年の「下の大堀川・ビューポイント」の水芭蕉の見頃は、5月14日〜27日頃」また「尾瀬沼畔・釜堀沢湿原の水芭蕉の見ごろは5月18日〜6月1日頃」と推測しました!
今シーズン、残念なことに、「水芭蕉の見頃」が早まっていること及び檜枝岐村・御池からの「シャトルバス」は、5月29日運航開始であるため、片品村・鳩待峠から尾瀬ヶ原を周回してきました!
この見どころのうち、赤田代を除く7カ所を回ってきました!
と、少しハードですが、尾瀬ヶ原の「水芭蕉」を見て歩くためには、やむを得ない所です!「コースと主な見どころ」は次の通りです! ①「テンマ湿原」②「笹山田代」③「赤田代道沿い」④「六兵衛堀」⑤「竜宮十字路南・長沢道口」⑥「下の大堀川沿い・ビューポイント」⑦「研究見本園」⑧「赤田代」
テンマ湿原は川上川の右岸にできた湿原で長さは150m、幅は50mに満たない広さですが、鳩待峠から下り「尾瀬地域に入って最初に目にする「水芭蕉の群生」である共に、「尾瀬地域で一番早く水芭蕉の見ごろを迎える湿原」として知られていますし、樹林の中で突然出会う水芭蕉は、「尾瀬ヶ原水芭蕉」への期待を一層膨らませてくれます!
尾瀬ヶ原で最初に目にする水芭蕉の見ごろは、もう少し先だと思われます?
東電小屋を過ぎて、何気なく木道右下の只見川に続く低湿地を見おろすと、なんと木々の間一面に水芭蕉がびっしりと白い斑点のように見えています! これまで幾度も歩いてきたものの、東電小屋の裏手と思い、一瞥だにしなかった低湿地に見た、まるで「桃源郷」のような光景に驚きました!この先には、さらに感激する「笹山田代」が控えています!
只見川へ落ちる斜面に敷かれた木道を下って行くと目の前が急に開け、木道の両側に水芭蕉が群生し、頭上に燧ケ岳がどっしりと鎮座しています!前方の東電尾瀬橋まで150m、左右は120mほどの小さな湿原で、湿原全体に藪が広がっているような感じの綺麗な湿原ではありませんが、水芭蕉の見事さは格別です!密度の濃さなどは「下の大堀川」などと同様ですが、景色を鑑賞するだけでなく「テンマ湿原」などのように木道の両側に群生しており、間近で見ることができます!何よりも、存在そのものが知られていな都から、ゆっくりと楽しむことができます!
(注)残念な事にこの湿原には「名前」がなく、「東電尾瀬橋近くの湿原」や「東電尾瀬橋手前の湿原」などと記述されてきました! そこで、この湿原の背後にある1538mの山の名前(かつては「笹山」と記載されていました)をつけて「笹山田代」としました!
赤田代分岐を右に折れて見晴へ向かう木道沿い凡そ300mほどの間、水芭蕉の群生が続きます! 赤田代の湿原とともに尾瀬ヶ原では最も遅く見頃を迎えます! 群生の沖さでは、一二を争うと思われます!
見晴の山小屋群へは゛一を一段降りて水芭蕉の群生の中の木道を進みます! 尾瀬ヶ原で水芭蕉の群生を俯瞰するのは気持ちのよいものです! 尾瀬ヶ原で俯瞰できるのは、この付近だけと思われます!
今年は、6施設揃って営業をする見晴の山小屋群です! 昨年は、半数の3施設が休業!雪囲いの付いたままの山小屋のを通るのはつらいものでした
六兵衛堀といえば、「坐禅草」と言われますが、まだ見たことはありません? 竜宮側(左岸)から見ると、木道の先に見晴の山小屋が望めますが、水芭蕉を見るのは見晴側(右岸)からが見応えがあるように思えます?
竜宮現象地手前の立金花の群生地です!木道の間ではたくさん咲き始めていましたが湿原の水芭蕉の間ではまだ蕾です!
尾瀬ヶ原で、水芭蕉のほかにも咲き始めている花々があります! 立金花は、中田代のほかにヨシッ堀田代、笹山田代で咲き始めました!北縁道・カップルベンチ付近で、立山竜胆が一輪そして赤田代道では猩々袴を付けました!
下の大堀川の水芭蕉! 例年より早く見頃になっていますが、綺麗さは変わりません!
中央通路沿いの水芭蕉はまもなく見頃でしょう! 5月25日の山の鼻ビジター戦―のブログの写真によれば見頃となったように思えます? 実は、最後に見本園を回ろうと考えていたのですが、見本園へ着いたらくたびれてしまい、池塘前から写真を撮っただけで中央通路を歩きませんでした。そこで、山ノ鼻ビジターセンターの写真と情報をお借りしました