週末の26日、ようやく伊豆半島全体で「河津桜」が他の使用になります!
新型コロナ感染の第6波もピークを越えたように思われますが、まだ予断を許さない上、静岡県内の「まん延防止等重点措置」は3月初旬まで延長となっています?
27日(土)~28日(日)、函南町及び伊豆の国市の観光協会にお聞きしたところ、「今日から気温が急上昇していて開花も急角度で進んでいる」とのことで「土日にぎりぎり間に合うか?」というところでした! また、松崎町では開花したものの寒い日が続き、開花の進み具合が停滞していましたが、今日は気温が上がりちょうど見ごろとなり、「明日、明後日は一番の見ごろでは?」とのことでした! 伊東市の小室山公園でも「開花が急速に進んでいる!」とのことで、「土日には間に合わないないかもしれないが、3月1日には見ごろに・・」と語っていました! いずれも「桜がもう咲きたがっている!」とおっしゃってました!
「伊東小室桜」は、1988年伊東市の萩原農園、萩原直義氏によって同市小室山の中腹で発見された桜です。花の色は淡紅紫色ですが、河津桜に比べてやや薄い色をしており花弁が大きいのが特徴です。見頃期間は2月下旬から3月上旬で、河津桜から見ごろを引き継ぐように咲くのですが、近年は2月中旬に見ごろとなる年もあるようです? 2001年「日本花の会」により、カンヒザクラとオオシマザクラの雑品種で「新種の桜である」と確認されました。「母樹」は萩原農園にあり、2008年「伊東小室桜」と名付けられています。市内全域に、2000本近くが植栽されていますし、小室山公園では150本以上が駐車場周辺とレストハウス裏の小室山の山腹一帯に植えられていますから、遊歩道を歩きながら楽しむことができます。見どころとして母樹のある萩原農園や富戸地内の県道111号線沿いにも50本以上が植えられており、見どころとなっています!
「河津桜発祥の地である河津町」に入ると同町田中の飯田氏宅に「1955年頃に発見された河津桜の原木」があり、今なお「桃の花のような濃いピンク色」の花に覆われた美しい姿を見せていますし、町内に約10,000本の「河津桜」が植えられていますから、どこでも「河津桜」が楽しめますが、見所は「河津川沿いの凡そ3.5kmの1,000本の発祥の地らしい規模の河津桜並木」です!左岸河口近く及び右岸の踊り子温泉会館近くには、300mほどの「河津桜のトンネル」がありますし、上流の峰小橋近くの涅槃堂裏山の「桜見晴台」から俯瞰する「河津川沿いの河津桜並木」は、まるで「ピンク色の龍が大海を泳いでいる」ように見えます!
南伊豆町下賀茂地区の青野川沿い凡そ2.2kmに約800本の桜並木があります!1980年代後半から植え始められており、河津町の河津川沿いの桜並木に次ぐ歴史があることから「桃の花のような濃いピンク色」に染められた樹齢が40年近い木も多数あり、河津町の河津川沿いの桜並木に匹敵するほどの美しさです! 青野川の「河津桜並木」から1kmほど下流の日野(ひんの)には、「河津桜」とともに「まつりを担う菜の花畑」が広がっており、「ピンク色の河津桜」と「菜の花の黄色」のコラボレーションを楽しむことができます!また、南伊豆町役場では、庁舎の外側階段上部に「展望スペース」があります!見下ろす光景は「圧巻」です!
松崎町の桜と言えば、那賀川沿いの6㎞にも及ぶ「ソメイヨシノの桜並木」で有名ですが、河津桜の「隠れた穴場的見どころ」もあります。雲見温泉の「雲見入谷バス停」の先で国道136号線はアピンカーブを繰り返して登ります。このヘアピンカーブの斜面と中にあるゲートボールコートの周囲に十数本の河津桜が植えられています。ここの河津桜は、西伊豆の温暖な気候によるのか(?)本家の河津町より早く見ごろを迎えます!桜は、見上げるだけでなく、上の道から見下ろすこともできます。「河津桜を1日でも早く楽しみたい」という方々には最適の見どころです!
天城峠トンネルを抜けて下ってゆくと、徐々に河津桜を目にするようになります。ループ橋に差し掛かると右側の斜面に河津桜を感じながら下ります。この桜を見るには、ループ橋を下って河津七滝方面へ左折して、見事に咲く「上条の桜」の前を進んでループ橋の輪の中の駐車場へ向かいます!駐車場から見上げる斜面一杯に植えられたピンクの河津桜とループ橋が作り出す光景は、川沿いの桜並木にはない「山の河津桜」の素晴らしい美しさを見せてくれます!
「伊豆の国市大仁地区の狩野川堤防沿い凡そ750m、141本の河津桜並木」は、2002年から旧大仁町と大仁ライオンズクラブ(当時)の手で植えられてきました! 大仁地区の対岸に「城山(じょうやま)」を間近に見上げることから「城山桜(河津桜)」と名付けられました! ここには「長嶋茂雄ランニングロード」というモニュメントがあり、長嶋氏が現役当時の昭和40年代、冬の合宿でランニングに利用したコースと記されています。このモニュメントから南側へ500mほど続く伸び盛りの桜並木は、早春の日差しに輝いて見事です!
伊豆の国市の国道136号線(414号線)と左を流れる狩野川の間の小高い守山を中心とした一帯がかつての「北条氏」の本願の地であると思われます。かつての地図には、一帯に「俚称 北条」と表記されていました。将守山の北側に「史跡 北条氏邸跡」があり、中腹に「守山八幡宮」、東側には時政が建立した「願成就院」などと北条氏にかかわる旧跡が多数あります。北条氏邸跡の北側に室町時代の「伝堀越御所跡」があるなど、後北条氏のでる戦国時代まで日本史にかかわる地です! 狩野川を挟んだ対岸は江間で、「吾妻鏡」で「江間小四郎」或いは「江間小次郎」と記されている時政の次男「北条義時」が関係する地であったとも思われます。 江間は、昭和時代からは「苺の産地」として知られています!
伊豆の国市、寺家の守山の南側に伊豆中央高校があります。東を狩野川が流れており、土手上の道路の高校側の路肩沿いに400m、凡そ50本の河津桜が桜並木を作っています。まだ若木ですから見応えのある光景には数年かかるかと思いますが、付近の狩野川沿いにソメイヨシノ中心とした「サクラの見どころにはこと欠きません。桜並木の少し北には「守山西公園」の駐車場がありますから、ゆっくりとお花見ができます!なお、対岸の2kmほど上流にも河津桜が植えられた「リバーサイドパーク」もあります!
函南町・柿沢川沿いの桜並木は年々綺麗になっています!「かんなみ桜の会」が2001年から柿沢川の堤の上に約410本の「河津桜」を植えてきました。植え始めて20年、木が年々大きくなり花にも勢いがあります。2005年に始まった「かんなみの桜まつり」も今年で18年目を迎えます? 畑毛せせらぎ公園を中心に上流の駒形橋から下流の榎橋までの間の堤上又は堤下に1.5kmほど続く桜並木は見ごたえがあります。伊豆半島では、発祥の地河津町及び南伊豆町に次ぐ規模の桜並木ですが、両岸ともに「河津桜」は土手下に植えられています。「桃の花のような濃いピンク色」の花が勢い良く咲いていますが、まだ若い木が多いので将来が楽しみです!また、祭り期間中は臨時駐車場も用意されています!