• 「ああ 楽しかった!」という満足感を味わえる「旅」を提案します

    はじめに、掲載しています画像は、「山ノ鼻ビジターセンター及び尾瀬沼ビジターセンターのブログ」そして「長蔵小屋のかつてのブログ」よりお借りしました。また、掲載の資料作成に当たっては「龍宮小屋のブログ」、「東京パワーテクノロジー株式会社尾瀬情緒のフェイスブック」そして「山ノ鼻ビジターセンター及び尾瀬沼ビジターセンターのブログ」を利用させていただきました。ありがとうございました。

    尾瀬では日光黄菅が咲く前に白、赤そして紫の競演が・・・

    1週間ほど前から、尾瀬ヶ原・山ノ鼻ビジターセンター及び尾瀬沼畔・尾瀬沼ビジターセンターのブログでは、来るべき「黄橙色の絨毯に覆われる前段として、たくさんの花々の競演が繰り広げられています!」とつづられています!

    •  紫色、赤紫色で葉「燕子花」、「檜扇菖蒲」、「裏白瓔珞」そして「白山千鳥」や「ノビネチドリ」が!
    • 赤色は蓮華躑躅が大盛況です!
    • 白色は「三槲」にかわって「小梅蕙草」が咲き誇り「綿菅」が湿原一面に広がっています!
    • 桃色系では「姫石楠花」にかわり「朱鷺草」「サワラン」などが咲き始めます。

    今年のような鮮やかな「綿菅と蓮華躑躅」とのコラボは2020年以来と思われます!

    綿菅と蓮華躑躅との鮮やかな「赤」と「白」とのコラボは、尾瀬ヶ原でも尾瀬沼畔でも見ることができました!

    • 左の画像は、2020年7月5日の「第2テラスからヤナギランの丘」方向からの大江湿原と思われます。
    • 中央は6月30日の尾瀬沼ビジターセンターのブログに載っていたほぼ同方向からの画像です!
    • 右は山ノ鼻ビジターセンターの6月28日のブログに載っていた研究見本園の綿菅と蓮華躑躅のコラボ画像です。

    綿菅と蓮華躑躅のコラボは、夏を迎える直前の「尾瀬を代表するシーン」ですが、原と沼の両方で見ることができる年はなかなかありません!

    余談ですが、

    1. 左の画像は、2021年夏に突然消えてしまった「長蔵小屋」さんのブログに載っていた一枚です。この年は、日光黄菅もきれいで大江湿原では綿菅と日光黄菅のコラボも印象的でした。綿菅と日光黄菅のコラボは何枚も残っていますが、蓮華躑躅とのコラボはタイミングが合わずに撮れなかったのでコピーさせてもらいました。
    2. 同小屋さんのブログは、今も見ることができる「龍宮小屋」さんと、フェイスブックに代わってしまいましたが東京パワーテクノロジー株式会社尾瀬林業事業所の「尾瀬へようこそ」と併せて、常に期待にたがわぬ情報を提供いただいたブログでした。同ブログでとりわけ記憶に残るのは、現在の尾瀬沼ビジターセンターの建設にかかわる「記録」です。2014年か2015年の冬と思いますが、「尾瀬沼ビジターセンター建設地の落葉松伐採作業」の画像は、鮮烈に記憶に残っています。
    3. 尾瀬のリアルタイムの情報を知る上でとても重宝しました。今ブログとは別の方法で情報提供がなされていますが、もう見ることができなくなったブログを今も懐かしんでいます

    蓮華躑躅が咲き終えると、いよいよ日光黄菅の世界が始まります!

    綿菅と日光黄菅のコラボレーション!

    尾瀬沼畔で、こんな シーンを見ることができるかもしれません?残念ながら尾瀬ヶ原では難しいと思います?

    2020年7月、御池からのバスを降りて沼山峠へ登り、道標も何もない峠を越えてゆっくり下り始めそして急なこう配を下り続けると間もなく大江湿原へ。鹿対策用のゲートを抜けるとそこはもう別世界!湿原に出た途端これまで見たことのない綿菅と日光黄菅のコラボが一面に広がっていました!そしてこの鮮やかなコラボは、小淵沢田代分岐付近をピークに戊辰の防塁跡付近まで続いていました!

    御池から沼山峠を登り、大江湿原から始まる

    尾瀬の日光黄菅の見どころを廻ります!

    尾瀬沼畔・大江湿原の見どころは、大江湿原北部と南部です!

    御池からのバスを降りたら、大江湿原へはまず沼山峠への登り~始まります!道標のない沼山峠を過ぎると大江湿原への下りです。道が平たんになり、鹿対策のゲートを抜けると大江湿原です!                      大江湿原に出た途端、「日光黄菅」の洗礼を受けることになります。大江湿原北部の「見どころ」はここから始まります!

    大江湿原を歩き始めて5分ほどで「小淵沢田代分岐」です!休憩用ベンチがあるだけでなく、小淵沢田代へ向かう道が左側へ分かれて行き、すぐに大江川を渡ります。一帯は「日光黄菅」の密度が濃いことで知られており、「大江湿原・北部」見どころの中心です。

    「小淵沢田代分岐」を過ぎ左側に「戊辰の防塁跡」がある付近を左へカーブしながら尾瀬沼畔を目指します。この先「ヤナギランの丘分岐付近」までが「大江湿原・北部」の見どころです!

    「ヤナギランの丘分岐」を過ぎるとすぐに第2大江橋を渡り、左手に第2テラスを過ぎて「大江湿原分岐」に着きます。「大江湿原・南部」の見どころは「大江湿原分岐」を中心に第2大江場から奥沢付近までの一帯です。「大江湿原分岐」はも尾瀬沼畔の中心であり、第1大江橋を渡り尾瀬沼の「北岸道」を進むとその先は尾瀬ヶ原へ向かう「尾瀬ヶ原林道が続いています。

    尾瀬ヶ原の見どころは、北縁道・鹿防柵ゾーンです!

    見晴からは

    • 見晴から北の三条の滝や御池へ向かう「赤田代道」を進み、赤田代分岐で「北縁道」を西へ向かいます。
    • 東電尾瀬橋を渡って新潟県に入り、笹山田代、東電小屋を過ぎると間もなく群馬県です。
    • ヨシッ堀田代を過ぎてヨッピ吊り橋を渡り、竜宮への道を左に分けて牛首分岐へ向けて進みます。
    • イモリ池を過ぎて5分も進むと前方が黄色く染まっているのを目にします。

    鹿防柵ゾーンに入りました!日光黄菅の群生は、前方の下の大堀川の拠水林まで続いています!ざ

    木道の周囲が黄色く染まり、前方の拠水林の上には至仏山を望みます!

    拠水林に到着! 振り返ると黄橙色の絨毯の先に燧ケ岳が!

    2025年 日光黄菅の見どころは広がっています!

    尾瀬沼畔・大江湿原と尾瀬ヶ原・北縁道の鹿防柵ゾーンに加え、

    • 「下の大堀・ビューポイント付近」

    • 「見本園」

    が加わりました。すべての見どころを地図に書き込みました!

    「下の大堀・ビューポイント付近」はかつては尾瀬ヶ原を代表する見どころでした!

    2011年の下の大堀・ビューポイント付近のキスゲの群生です!

    しかし、尾瀬ヶ原では「鹿による食害」への対応が、大江湿原における林野庁の対策に比べ、大きく遅れたことから2015年には日光黄菅はキスゲは姿を消してしまいました。この付近の「キスゲ回復作業」は2020年から進められ、昨年は「復活への足掛かり」と思えるほどまでに増えていてきました。

    2024年にはここまで来ました。2025年は大いに期待できます!

    「見本園」では、木道の中通り沿いと木道の「外回り」奥のベンチ付近が見どころです! 鹿対策の編柵が効果を上げています。

    見頃はいつになるのでしょうか?

    1. 2019年~2024年までの各年の「大江湿原」と「北縁道・鹿防柵ゾーン」の見ごろ期間
    2. 雪解けの遅かった2022年と、雪解けが早かったにも拘らず見頃期間の始まりが同年と2日しか差がなかった2024年そして2025年の尾瀬ヶ原の気温の推移                            をまとめてみました

    2019年~2024年について

    二つの記録を見てみると次のようなことが分かりました。

    • 2018年以前(2008年~2010年の間には20日より早い年もありましたが、記録が残っておらず不明です)は、尾瀬の「日光黄菅」の見ごろ期間は7月20日過ぎからが大半でした。
    • 2019年は早まり17日に見ごろを迎えました。
    • 2020年からはさらに早まり、7月10日前後に見ごろを迎えています。
    • 特に2022年は、雪解けが遅く水芭蕉の見ごろも5月末からと遅かったのですが、6月に暑い日が続いたことから、11日に見ごろを迎えました。
    • 2023年は早い春でしたが、6月20日に「降霜」を被り「残念な咲き具合」でした。
    • 2024年も2023年同様早い春を迎えましたが、「降霜」に遭わずなかったのですが、6月21日から開花直前の7月4日まで凡そ2週間連続して、最高気温が2022年を下回って一気にペースダウンし、2022年に2日遅れて見ごろを迎えました。

    なお、尾瀬沼畔の大江湿原南部の第2大江橋から奥沢まで及び大江湿原分岐から3本落葉松付近までの区間のうち、大江湿原分岐付近を除き、開花状況はとても残念なものでした。

    2025年について

    雪解けは2022年より遅かったにもかかわらず、6月以降に気温が高かったことが影響してか、早いペースで見頃期間へ向かっています?

    • 2025年は雪解けのころからほぼ2022年と同じような経過をたどってきました。
    • 6月5日から23日までの18日間のうち、10日、11日を除く16日間は気温が2022年を上回っており、急速に開花へのスビートが早まっています。
    • 24日から月末までのは1週間2022年を下回る日が続くなどして、ペースダウンしています。

    2022年、2024年と2025年の日光黄菅の各所の開花状況き下記のとおりです!

    • 2025年は、2022年よりも雪解けの早かった2024年のペースに近く、7月1日の段階で2日ほどの遅れのように思われます?

    これらの情報を判断した結果、2025年の尾瀬地域における「日光黄菅の見ごろ期間」を次のように推測しました。

     

    大江湿原では

    1. 大江湿原分岐を中心とする南部が11日ころから

    2. 小淵沢田代分岐を中心とする北部は12日ころから

    尾瀬ヶ原では

    1. 北縁道・鹿防柵ゾーン及び下の大堀・ビューポイント付近は7月10日ころから

    2. 植物研究見本園で11日ころから

    と推測しました?

    さあ、「日光黄菅」を楽しみに尾瀬を訪れてみませんか?!

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