新型コロナの感染拡大は、想像以上の範囲で続いています。政府は、12月28日から1月11日までの期間について「GoToトラベル事業」の一時停止を発表しました。とはいえ、「秋が過ぎ、冬を迎えやがて春が・・・」と、季節はいつもの年のように推移しています! 「早咲きの桜」も例年通りに咲き誇りつつあります! 新型コロナの猛威に逆らわず、「ソーシャルディスタンス」に留意しながら、 自然の息吹を感じ精神をリフレッシュする「早咲き桜の女王! 河津桜」を楽しむ旅はいかがですか?
2月、立春を過ぎると、「発祥の地である河津町」をはじめとして伊豆半島の各地で、染井吉野よりも大きく濃いピンク色をした美しい河津桜」が「冬枯れの朽葉色の世界を、私が春に変えたよ!」とばかりに咲き始めます! 明るく、華やかで、それでいて豊潤さも持ち合わせた美しい花に覆われた姿は、まるで「ピンク色の衣を纏って座られたふくよかな吉祥天女」を思わせ圧倒されます! 「河津桜」は、3月下旬から咲き始める「染井吉野」よりも大きく濃いピンク色をした美しい花が1か月近くも咲き続けるという特徴があります!年間の平均気温が16℃を超えるという温暖な気候の伊豆地方とは言え、真冬の2月は寒いのがあたりまですが「美しく咲いたピンク色の河津桜」を見ていると、「ここには春が来た!」と思え、身も心も温かく感じられますから不思議です!そして河津町をはじめ各地で「桜まつり」が開催されます!
「河津桜」は、1950年頃に河津町の河津川沿いの雑地で飯田氏(故人 以下略します)が発見した「苗木」が由来です。飯田氏はこの苗木を自宅の庭に植えて丹精込めて育ててきました((原木は、今も飯田氏宅の庭に植えられています)。そして、発見から11年後の66年に初めて花をつけました。「染井吉野より大きく濃いピンク色をした美しい花」が「1カ月近くも早く咲く上、2月中旬から3月上旬まで長い期間咲き続ける姿」を見た人たちは、「その美しさ」に今とは比較できないほどの「鮮烈な印象」を感じたことと思います。「満開になるとより白色に近くなる淡江色の染井吉野やヤマザクラ」を見慣れていた人達が「桃の花のように濃いピンク色の桜の花」を真冬の2月に見たのですから、「大きな話題になったであろう」と想像できます。そして68年頃から、河津町だけでなく町外も含めこの花に惚れ込んだ多くの人達が増殖活動を続けてきました。また、1970年代後半から80年代にかけて進められた静岡県伊豆振興センター南伊豆農場(当時)の環境緑化事業による桜並木造成への支援も見逃せません。今では河津町は無論のこと南伊豆町にも長い桜並木が形成されているだけでなく、半島内の各地域に見どころが作られています。樹齢70年近くの原木は、現在も「明るく、華やかで豊潤な美しさ」を見せています!
函南町の柿沢川沿いの桜並木「桜並木街道」の始まりである「函南町の河津桜並木」は「畑毛せせらぎ公園を中心とした柿沢川沿いの約1.2km360本の河津桜並木」です。2001年から「かんなみ桜の会」が中心となって河津桜を植えてきました。「桜並木」は、「畑毛せせらぎ公園」から下流の榎木橋までの両岸が中心です。伊豆半島では、発祥の地河津町及び南伊豆町に次ぐ規模の桜並木ですが、両岸ともに「河津桜」は土手下に植えられています。「桃の花のような濃いピンク色」の花が勢い良く咲いていますが、まだ若い木が多いので将来が楽しみです!
2番目は、「伊豆の国市大仁の狩野川堤防沿い凡そ750m、141本の河津桜並木」です。伊豆の国市に合併する前の旧大仁町と大仁ライオンズクラブが、狩野川に架かる「神島橋」と「狩野川大橋」の間の右岸の堤防上に2002年頃から植えられてきました。堤防沿いの道は2015年に「長嶋茂雄ランニングロード」と命名されています。狩野川堤防沿いの河津桜並木も「桃の花のようなピンク色」の花が勢いよく咲いていますがまだ若い木が多いので将来が楽しみです!
「河津桜発祥の地である河津町」に入ると同町田中の飯田氏宅に「1955年頃に発見された河津桜の原木」があり、今なお「桃の花のような濃いピンク色」の花に覆われた美しい姿を見せていますし、町内に約10,000本の「河津桜」が植えられていますから、どこでも「河津桜」が楽しめますが、見所は「河津川沿いの凡そ3.5kmの1,000本の発祥の地らしい規模の河津桜並木」です!左岸河口近く及び右岸の踊り子温泉会館近くには、300mほどの「河津桜のトンネル」がありますし、上流の峰小橋近くの涅槃堂裏山の「桜見晴台」から俯瞰する「河津川沿いの河津桜並木」は、まるで「ピンク色の龍が大海を泳いでいる」ように見えます!
最後は「南伊豆町下賀茂地区の青野川沿い凡そ2.2kmの約800本の桜並木」です。1980年代後半から植え始められており、「桃の花のような濃いピンク色」に染められた樹齢が40年近い木も多数あり、河津町の河津川沿いの桜並木に匹敵するほどの美しさです!青野川の「河津桜並木」から1kmほど下流の日野(ひんの)には、「河津桜」とともに「まつりを担う菜の花畑」が広がっており、「ピンク色の河津桜」と「菜の花の黄色」のコラボレーションを楽しむことができます!
下田街道を函南町から伊豆の国市、河津町へと下り、さらに南伊豆町へ南下する「南行コース」と、最初に伊豆急線で南伊豆町へ向かい、河津町、伊豆の国市、函南町へと下田街道を北上する「北行コース」の2つのプランが設定できます!プランは、1泊2日の「南行ルート」で組み立てました!
「4か所の桜並木を楽しむ」という前提でプランを組みますと、自家用車やレンタカーなど車で行く場合と、JR、伊豆箱根鉄道、伊豆急行線や東海バスなどの公共交通機関を利用する場合とでは、列車の運行時間やバス等の時刻を前提としますから宿泊地などに相違が生じます! 車の場合は、宿泊地として河津町又は南伊豆町を選択できますが、公共交通機関利用の場合は、河津町・峰温泉宿泊となります!のの場合は、次のようなコース設定になります!
参考資料 下記資料を参考資料として利用させてもらいました。ありがとうございました。