2023年、尾瀬の水芭蕉への誘い!

2023年!尾瀬の水芭蕉の見ごろは、例年よりひと月近く早く、「黄金連休前の4月末から!」と推測しました?
埼葛地方では4月6日に、「桜」と「花水木」が一緒に咲いていました? 10日を過ぎると山吹や躑躅、さらには藤の花も咲きだしました?

2023年は、全国各地でソメイヨシノがかつてない早さで開花しており、それに続く花々も開花の新記録を継続しています。 埼葛地方でも、「ソメイヨシノ」や「八重桜」が終えた後の4月20日頃からに咲き始める「花水木」が早くも咲き出し(花水木も水芭蕉と同じく「花」と思って見ているのは「苞」ですが?)、桜とのコラボレーションを見せていました?10日には「山吹」と「躑躅」が咲いているのを見ました!今年の花の開花状況を喜んでいいのかと悩む日々で?
4月3日に NHKのNEWS WEBでは「3月の主な地点の平均気温が統計開始以降で最高に!」と報じていました.
「北日本から西日本の各地で平年を2度から3度上回り、気象庁が統計を取り始めた1946年以降、3月としては最も高くなった」とのことです。そこで、気になり「尾瀬の今の姿」について調べてみました。すると・・・・
尾瀬保護財団のホームページには「尾瀬では、降雪量が昨年の約半分」と載っていました?
尾瀬保護財団の3月17に付けの「お知らせ 2023年の尾瀬シーズンについて」(4月11日続いて12日に更新しています。)の中に「尾瀬の積雪量は2022年シーズンより少ないことが分かっています」と載っていました。
二つの記事は次の通りです!
東北地方でも「桜」が記録的な速さで咲いていますし、水芭蕉の開花が早まり、雪解も早まっていました!
その後のニュース等を見ていると、当然のことですが東北地方でも桜がかつてないほど早く咲きだし、連られるように他の花も早く開花している上、積雪量も昨年より少ないことが分かってきました。4月5日のNHK・NEWS WEBには、宮城県で「水芭蕉の見どころ」として知られている七ヶ宿町の玉ノ木原水芭蕉群生地で「例年より10日ほど早く見ごろを迎えた!」とありました。また4月6日の「朝日新聞デジタル」では、岩手県の八幡平アスピーテラインの除雪について「・・・今年は3月の気温が高く、雪が少なかったため、雪の壁は全体的に低め。5日時点の最大の高さは、過去3年間の平均よりも約1・5メートル低い約5・2メートルだった。」と載っていました!
二つの記事は次の通りです!
全国的に季節の花々の開花が早まっている中で、
「尾瀬は水芭蕉はいつ見ごろになるだろう?」
と考えました
1400mの高地に位置するからと言ってひとり尾瀬だけ、例年と同じペースで咲くとは思われません。前述のように尾瀬保護財団のホームページには、今季の積雪量が前年(2022年)の約半分の量と書いています。積雪量が少なければ雪解けの時期は早まるのは「自然の理」であります。
近年の尾瀬(大江湿原)における雪解け日を調べてみました!

尾瀬保護財団のホームページに内包されている環境省・インターネット自然研究所の「尾瀬沼」のライブ映像を資料として、大江湿原における2015年からた2022年そして2023年の4月12日の雪解け日をしべました!その結果、
- 最も早かったのは、2016年の5月2日でした。
- 最も遅かったのは、2022年は5月26日でした(正確には2017年が5月末頃ですが、記録がありません)。
- 最も早い雪解け日と最も遅かった日とは、24日の開きがありました。
2023年の尾瀬の雪の状況を2016年及び2022年とを同じ4日7日で比較しました!

- 2022年は、この日降雪がありました。
- 2016年もこの日わずかな降雪がありましたが、矢印で示した大江川が分かるようになり、赤枠の中では雪解けが進んでいるのかわかります。
- 2023年も積雪量が少ない上、3月平均気温が高かったことが推測され、矢印で示した大江川がはっきりとわかり、赤枠の中では2016年以上に雪解けが進んでいることが見て取れます。
- なお、2023年4月8日も、午後4時過ぎから雪となっていました。
2023年、尾瀬では積雪量が少ない上に、平均気温が高く(平年を2度から3度上回って?)、かってないペースで雪解けが進行しています!
さらに、時系列で2016年及び2022年と2023年を比較してみました!


- 10日前後には、2016年、2023年共に少量の降雪があり、一面雪に覆われました。
- 12日を上部の丸い赤枠内では、2016年は同じれるに見えますが、下部の四角い赤枠内では、2016年は雪解けした範囲が大きいまま推移しています。
- さらに。下部の四角い赤枠内の木の根元を見ると積雪量に大きな相違があります。
このまま推移すると?
大江湿原の雪解けは、平年より25日ほど、2016年より1週間ほど早い4月25日前後と思われます。
これらのデータをもとに2023年の「尾瀬ヶ原・ビューポイント」及び「尾瀬沼東岸・釜堀沢湿原」の見ごろ期間を推測しました?
尾瀬の水芭蕉の見ごろ期間は、4月22日〜5月10日前後
と推測しました!

尾瀬ヶ原地区では
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ビューポイント 4月22日〜5月2日前後
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鳩待峠道・テンマ湿原 4月22日〜5月2日前後
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竜宮十字路南・長沢口 4月24日〜5月4日前後
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北縁道・笹山田代 4月24日〜5月4日前後
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その他の尾瀬ヶ原 4月26日〜5月6日前後
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植物見本園 4月26日〜5月8日前後
尾瀬沼地区及び御池では
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釜堀沢湿原 4月28日〜5月8日前後
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大江湿原4月28日〜5月8日
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東岸台地下・奥沢周辺4月30日〜5月10日
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尾瀬沼畔・沼尻平4月28日〜5月8日
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御池・御池田代4月28日〜5月8日
です
さあ!水芭蕉を見に行きましょう! 尾瀬にはたくさんの見どころがあります!
- 尾瀬には「至仏山と水芭蕉のコラボ」で有名な「下の大堀川沿いのビューポイント」に代表される「水芭蕉のみどころ」がたくさんあります!
- 見どころは尾瀬ヶ原だけでなく、「燧ケ岳と水芭蕉のコラボ」で知られる「釜堀沢湿原」など尾瀬沼畔の湿原、さらに御池駐車場下の「御池田代」でも群生を見ることができます。

(1)尾瀬沼周辺です!
1 尾瀬沼地区の大江湿原です!

沼山峠から尾瀬沼へ下って行き木々の間から大江湿原が見えてくると左側下方に水芭蕉の白い苞が無数見えて「尾瀬に来たな!」と実感させてくれます!さらに進み鹿防止ゲートを抜けるとまるで「ようこそ尾瀬へ!」と歓迎しているかのように木道に沿って水芭蕉の白い苞が続いています。その先の小淵沢田代分岐付近の大江川沿いでも水芭蕉を見ることができます!
2 大江湿原 尾瀬沼東岸台地手前の奥沢周辺です!
大江湿原分岐から尾瀬間東岸台地の長蔵小屋へ向買う木道の両側、特に左側の奥沢は、大江湿原の最後を飾る見頃です!

3尾瀬沼東岸・釜堀沢湿原です!
燧ヶ岳と水芭蕉!100年前に「尾瀬の父 武田久吉氏」も感嘆した「尾瀬を代表する一枚」でもあります!燧ヶ岳左奥に景鶴山も望めます!
4 尾瀬沼北西端・沼尻平の水芭蕉と燧ヶ岳です!
尾瀬沼北岸道を進み沼尻平へ出た途端、眼前に水芭蕉が、右側頭上に 燧ケ岳が飛び込んできます!
(2)尾瀬ヶ原の見どころです!
5 六兵衛堀沿いです!

6 竜宮十字路南の長沢口付近の群生です!
竜宮十字路から5分も歩かないところです。ベンチで休んでいる人は多いのですが、殆どの人が見に来ない堂々たる見どころです!

7 ご存じ、「ビューポイント」からの下の大堀川沿いの群生です!
「尾瀬の水芭蕉」と言えば、この「下の大堀川沿い」の「ビューポイント」と言われます、ピークには見物?渋滞も起こります!
8 牛首分岐から少し進んだ カップルベンチ付近の群生です!

9 笹山田代の群生です!
尾瀬ヶ原の歩ける湿原の中で唯一、新潟県に所属します!びっしりと群生した間の木道を歩くのは、とても爽快です!

10 赤田代道の赤田代分岐手前の群生です!

11 尾瀬ヶ原西端、山の鼻の「植物見本園」の群生です!
見本園中央部の規模は、尾瀬ヶ原で最大とおもわれます!残念なのは、ここが、尾瀬ヶ原の西端に位置することです!

12 鳩待峠道 テンマ湿原の群生です!

13 御池駐車場下 御池田代の群生です!
尾瀬ヶ原・赤田代道で水芭蕉を愛で、三条の滝を経由し、燧裏林道を歩き西田代やノメリ田代付近で水芭蕉を見て田代坂を急降下すると、御池の駐車場へ向かう最後に御池田代の東縁に敷設されたワイド木道を歩きます!この木道の左側一面に水芭蕉が群生します!水芭蕉の先の樹林の上に運が良ければ「平ガ岳」が見えることがあります!

さあ、尾瀬の水芭蕉を見に行きましょう!
でも「GW」前後にのこんな早い時期に尾瀬に行けるのでしょうか?
大丈夫です!群馬県・片品村の鳩待峠から入山できます!
ラッキーなことに、鳩待峠行きの「乗合バス」「乗合タクシー」は4月22日から運航開始です!
その前に、登山道や雪の状況或いはご自身の体調を十分に考慮して行動してください!
登山道及び木道の状況については、環境省・インターネット自然研究所の大江湿原のライブ映像を基礎情報に、これまで集めたデータを勘案して、鳩待峠から山の鼻までの歩行には支障がないと判断しています。
が、鳩待峠道などの樹林内の登山道や木道の雪の情報については、鳩待峠及び山の鼻のライブカメラが作動していませんから、不明の部分もあります。事前に尾瀬保護財団及び片品村観光協会へ問い合わせることをお勧めします。

尾瀬ヶ原及び尾瀬沼へ向かうにあたって?

- 歩けるのは山の鼻から見晴への尾瀬ヶ原横断道、見晴から赤田代方面への赤田代道だけです。
- 笹山田代へ向かう北縁道は途中の「東電下の大堀橋」、「ヨッピ吊り橋」」そして「東電尾瀬橋」が5月19日まで不通すから、行けません?
- トイレは、尾瀬ヶ原で利用できるのは山の鼻だけです。4月下旬からは竜宮地区と見晴が利用可能となります。
- 山小屋は、山の鼻の2軒、見晴の1軒が営業です。4月下旬には他に2軒が営業を開始します。
- 山の鼻のビジターセンターは開いていません
- 福島県・桧枝岐村からは尾瀬沼へのシャトルバスは運行していません。
- 福島ルートでは、尾瀬沼周辺の「水芭蕉の見どころ」は見ることができません(沼山峠下登山口まで10kmを歩くなら行くことができます。除雪は終えていると思いますが。)
- 尾瀬沼畔のトイレは、4月29日から利用できます。
- 尾瀬沼畔では唯一、長蔵小屋が4月29日から営業です。
- 4月29日からは、御池までバスが運行しますから、御池の駐車場が利用できると思います。
- 御池から尾瀬ヶ原へ向かう燧裏林道の状況は桧枝岐温泉観光協会に問い合わせて確認してください!
- 燧裏林道で尾瀬ヶ原へ行く場合は、往復ともに燧裏林道を歩くことになりますから十分注意してください?
以下に各種の案内を載せていますのでご確認ください!
万全の準備をして、尾瀬の水芭蕉を見に行きましょう!
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電話の場合は 080-9536-4334 埼葛旅文化研究所
メールの場合は saikatutabibunka@gmail.com
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