4月25日、尾瀬ヶ原を歩いてきました。鳩待峠から山の鼻までの道は大半が雪に覆われていました。山の鼻もまだ40㎝ほどの雪が・・・ 上田代へ出ても一面雪野原でした。
しかし、原の川上川橋を過ぎると、雪は部分的に残る程度に消えていました。「第1ベンチ」から「逆さ燧の池塘前」の間に「尾瀬湖」も出現していました!
上の大堀川橋を渡り中田代に出ると、雪の消えた広大な湿原に出ました!雪はありませんでした。中田代では、雪は竜宮周辺と南側の山すそに残っていました。水芭蕉の主たる見どころの下の大堀川沿いにも雪はありません。いつ消えたのかわかりませんが、目視できるほど水芭蕉は、確認できませんでした。
竜宮十字路へ向かい、「竜宮現象地」を進むと、その先の立金花が群生する「鹿防柵ゾーン」を通ります。この一帯は、数こそ多くはありませんが、今回見た中で最も早いペースで水芭蕉の花芽(花茎)が伸びていました?
竜宮十字路に近づくと、雪が増えてきました。この一帯だけが「うっすら」と雪に覆われていました。さらに南側の「水芭蕉の見所の一つでもある「長沢口」も消えているのは、ほんの一部でした。
龍宮小屋、沼尻川の樹林内なども、山の鼻ほどではありませんが、雪が解けずに残っていました。 中田代から下田代へ抜けると、様相は一変!木道がどこを通っているのかわかりませんでした。
六兵衛堀へ向かっていくと六兵衛堀沿いは雪どけが早いようでしたが、六兵衛利を肥えて見晴へ向かうと、見晴までの間は、一部消えているところもありますが、木道は、まだ大半が雪に覆われていました。
尾瀬ヶ原で山小屋が一番多い見晴につ着ました。三原も山の鼻に負けない穂と雪に覆われています。山の鼻と見晴、尾瀬ヶ原の両端に位置しながらともに山すそだからか、雪の量が多いのはなぜでしょう? 不思議なことです。
見晴から赤田代道を歩き、まだ渡れない東電尾瀬橋の右岸袂まで足を延ばそうと考えたのですが、燧ケ岳の山すそは雪が多く、赤田代分岐のある台地までの間、大地の縁を除き木道は雪に覆われていました。水芭蕉の見どころでもある「赤田代分岐のある台地」へ上がると、一面雪に覆われていました。やむなく、ここから引き返しました。
「水芭蕉の見どころ」10カ所の2021年及び2022年の見ごろと4月25日の姿を比較しました。
10カ所の見どころの中で雪に覆われていなかった8カ所の花芽(花茎)の状態を調べました。中でも一番大きく(成長)なっていたのは、竜宮十字路西の鹿防柵ゾーン近くの見どころでした。25日の段階で「小ぶり」のサイズになっていますから、「霜」に会わなければ、4月内に見頃になっているでしょう? 続いては、下の大堀川沿い、植物見本園の入り口付近そして北縁道のカップルベンチ付近などが、量にばらつきはあるものの同じようなレベルに見えました。
残りの4カ所の中では長沢口が雪が解けたばかりのように見え、最も小さい花芽(花茎)でした。他の3カ所は同じように見えました。これの見どころの生育条件はそれぞれ違いますから、竜宮十字路西を除けば見ごろとなる時期は、一概には言えません。
尾瀬では、10日ほど前から降霜などもあり日々の寒暖差が激しく、水芭蕉に影響を与えていました。25日も朝6時半過ぎに̠-4℃でした。買うたことから、竜宮十字路西など成長が進んでいる見どころでは、下の写真のように、苞がとれたり茶色く変色した個体をたくさん見ました。
インターネット自然研究所の尾瀬沼畔・大江湿原のライブ映像によれば、異常に早かった2016年とは比較できないものの、2018年、2021年(2020年は情報なし)よりは、早いペースで推移しています。5月1日には9割以上が消えており、残念ながら見ることはかないませんが映像からは、水芭蕉が出始めているように見えます。
天候が順調に推移すれば3日から「見ごろ」となるのですが、尾瀬では、この5月の大型連休に降雪が珍しいことではありませんから、様々な場面を想定していても無駄にはならないと思います。ちなみに27日には尾瀬ヶ原も尾瀬沼も雪が降り、10㎝ほど積もったそうです。
5月半ばまでは、日陰の沢や北側斜面では、雪が残っていることが考えられます。アイゼンを用意するまでではないと思いますが、ストックを用意するのも対策の一つと思います。
4月25日の状態です。
交通事情と鳩待峠行きバス時刻表
この推測をするにあたり、さまざまな情報を集めましたが、残念なことに4月を含む山の鼻VCが開館する5月中旬以前の情報は龍宮小屋と長蔵小屋のブログに頼っていました。残念なことに2021年7月、日光黄菅の情報を最後に突然消えてしまいました。その後は一人、龍宮小屋のブログだけが頼りになってしまいました。今回も、4月からの情報を活用させていただきした。ありがとうございました。併せて尾瀬保護座談の山の鼻VC及び尾瀬沼VC、東京パワーテクノロジー株式会社、片品村観光協会、桧枝岐温泉観光協会等の情報も利用させていただいております。重ねてお礼申し上げます。
だいち゛ン来野館